ベビーモニターKX-HC705の充電不良時の症状とは?
さて、本日はいつものゲーム機修理ではありません。
我が家で利用しているPanasonic製ベビーモニター「KX-HC705」の充電ができないと、妻からヘルプがありました。
どうも充電口のUSB端子がぐらついています。おそらく内部のピン折れか、ハンダクラックか、いずれにしても充電口の交換作業が必要です。
今回はこのベビーモニターのUSB端子を交換する方法を詳細に解説します!
自分で修理される方に、少しでも参考になれば幸いです!
ベビーモニターの欠点とは?
我が家では2階の寝室に子供たちを寝かせて、大人たちは1回で夜時間を楽しんでいます。
ただ、トイレやトラブル対応を行う必要があるため、何らかの監視が必要でした。
このベビーモニター、なかなかよくできていて、真っ暗な空間も暗視モードではっきり見えますし、逆に昼間の明るい状態でも全く問題なく映るため、大変重宝しています!
操作も簡単で、モニター側のリモコン操作に合わせてカメラ向きを変えられるなど、非常に便利です!
公式HPはこちらです。
そんなベビーモニターですが、下記のような口コミが散見されます。
充電口のUSB端子が脆くて破損する。そのため、ベビーモニターに充電できず使用不能になる
これはAmazonのレビューコメントにもありました。
また、ジャンク品としてフリマアプリで販売されているものの故障内容に良く挙げられていますので、本当によくあるトラブルなんだと思います。
これはベビーモニターの性質上、長時間の監視になるため基本的に充電ケーブルを刺しっぱなしで使用するライフスタイルになりがちなため、充電口には過剰な負担がかかっているためと思われます。
公式修理の費用見積は?
保証期間外の場合、約1万円と正直もう少しで新品が買える価格となってます。
また、お金よりも大事なことが、修理までの日数。最短でも3日間は使用できない状態になります。
3日間という対応は、一般的な企業に比べて大変早いと思います。
ただ、ベビーモニターという性質上、毎日昼寝時間と夜時間に使用するため、この修理期間さえ使用できないことは非常に大きなストレスになります。
修理に必要な道具とは?
以上、費用面や修理期間など、いろいろ考えた結果自分で直すことにしました。
ここでは実際に私が修理するときに使用した道具をすべて列挙します!
★印は必須品。・印は必須ではないがあれば便利という意味です。
道具名 | 写真 | 用途 |
---|---|---|
★温調ハンダごて | 今回の修理では、USB端子の取り付けに使用する | |
★ハンダ吸い取り線 | 既存ハンダの吸い取りのために使用する。 | |
★はんだ | USB端子の取り付けに利用する | |
★ピンセット | 先曲がりピンセット。ICチップをつまんで持ち上げる際には必須。ゴムなどを巻いて防熱しても良い。 | |
★USB端子 | USB TypeB micro ソケット 表面実装タイプ | |
★無水エタノール( or IPA) | ホットボンドの取り除きや掃除に使用 | |
・低融点ハンダ | 自分で作ったダルセ合金もどきの低融点ハンダ。フリマアプリ等で売っている人もいます。 | |
・分解用ヘラ | 外殻部分を分解するのに便利。なければマイナスドライバ等で代用可能 | |
・グルーガン | 100均のグルーガン。主に強度アップに利用。 |
それでは分解手順とともに、実際の修理手順をご紹介します。
ベビーモニター USB端子を自分で交換する手順とは?
自分でベビーモニターのUSB端子の交換修理を行うときの手順は次の通りです。
- 外殻の部分の取り外し
- USBコネクタの交換
- 動作確認
それでは各工程ごとに詳しく解説していきます。
手順① 外殻の部分の取り外し
まずはこのネジを外して、裏ブタを取ったあと、バッテリーをコネクターから取り外します。
ちなみに、バッテリーの差し込む際に間違わないように色までケースに印字されています。素晴らしい気遣い!
ヘラやマイナスドライバなどで、外周部に沿わせて爪を外していきます。
外側の爪が外れても、一気に開けてはいけません。ケーブルでつながっているため、一気に開けると断線して修理不能になります。
慎重にケーブルが切れない方向に蓋を開いていきます。
これで充電口交換までの分解はできました!
手順② USBコネクタの交換
続いていよいよUSB部分の交換作業です。
USBは補強のため、ホットボンドで固められています。
ホットボンドで補強していることを考えると、メーカー側もここが弱いとみているのでしょうね…。
ホットボンドをカッターで削ってはいけません。基板が傷ついたり、抵抗が吹き飛んだりして修理不能になります。
無水エタノールを少量たらすようにし、しばらくすると全体的にぽろっと取れます!
ここからハンダの出番です。無鉛はんだを溶かして部品を外すのは非常に難しいので、低融点ハンダや、鉛入りハンダを混ぜて、全体的に融点を下げて取り外します。
取り外した後はハンダ吸い取り線で、きれいにハンダをふき取りましょう。
あとははんだ付けするだけですが、私の買ったコネクタの場合、余計な突起物がついていて、ハマりませんでした。
仕方ないので、ニッパーで切り落としてやすり掛けしたところ、問題なく取り付けることができました!
一応念のため、100均で買ったグルーガンで再度補強しておきました。
ここまでで交換作業は完成です!
あとは分解手順を逆順に戻していけばOKです。
爪がハマりにくいかもしれませんが、焦らず慎重にすれば必ずハマります。
手順③ 動作確認
最後に動作確認です。
無事、充電マークが出るようになりました!修理大成功です!
さいごに
作業時間は分解を初めてから、大体30分前後で交換することができました。
いかがでしたでしょうか。
今回はベビーモニターの充電口の故障でしたが、比較的簡単に直せました!電子工作が少しできる方であれば、問題なく作業できるレベルかと思います!
これで妻からの評価は爆上がり間違いなしです!(保証はできません。。。。)
お困りの方がいれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。